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【催事報告】舞踏に質問! 宇野邦一/山本萌 レクチャー・イベント

◇舞踏に質問! 舞踏の言葉を語る、舞踏の技法を開く

【日時】2014年5月2日 2014年5月7日
【会場】慶應義塾大学(三田)東館6F G-sec Lab
【主催】ポートフォリオBUTOH

http://portfolio-butoh.jp

土方巽の舞踏[集中ワークショップ&研究会]2014の一環のイベントとして、二つのレ
クチャーが行われた。
5月2日には、哲学の宇野邦一さんを招いて「土方巽の最後の日々、あるいは最後の思
想」として、土方の晩年における交流についてお話いただいた。
宇野さんはすでに、土方巽の思想や言葉について、思考と対人の態度について、すぐ
れたエッセイを書かれている。そのことを訥々と語られ、さらに土方とアルトーとの
関わりの考察や土方への想いを述べられた。最後に、宇野さんのフランスでの思想研
究の師であるドゥルーズと土方が、自分にとって今後も追究すべき存在であることを
確言された。
体系的で包括的な言説を好まれない宇野さんにあえて、体系的な土方巽論を期待した
い豊かな時間であった。
5月7日には、舞踏家の山本萌さんを招いて「『正面の衣裳』を記述する——土方巽の魔
術的メソッドの断章」として、土方巽の舞踏の方法や指導についてうかがった。
とくに1976年の土方巽の構成・振付、山本萌主演の舞踏作品「正面の衣裳」から具体
的に振付の方法が、舞踏ノートの参照と動きの実演とともに解説され、あらためて土
方の振付の奥深さを知る機会となった。世界に類のないダンスメソッドが、きわめて
緻密な振付と高度な技法をともなってあったことが目の当たりに展開された。
なお、「正面の衣裳」の舞踏ノートは、現在、出版を目指して英語訳が進行している
が、その過程で、舞踏譜の舞踏のより深い理解と振付の実際が明らかになりつつある
だけに、このレクチャーもまた、そのための貴重なチャネルともなりうると思われ
た。
(文・森下)

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