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【研究セッション報告】アート・アーカイヴ・マネジメントWG シーズン1 Relationship トークセッション2

◇ アート・アーカイヴ・マネジメントWG シーズン1 Relationship

トーク・セッション2「パフォーマンス・アーカイヴの現在:国際連携をもとめて」

【日 時】2015年2月27日(金)

【会 場】慶應義塾大学三田キャンパス東館G-Sec Lab

パネリスト:副島博彦(立教大学)、溝端俊夫(大野一雄アーカイヴ)

司会・進行:森下隆(土方巽アーカイヴ)

 

アート・アーカイヴ・マネジメントWG「Relationship」の一環として、「パフォーマンス・アーカイヴの現在:国際連携をもとめて」と題してトーク・セッションを行いました。

近年、アーカイヴに対する関心が高まっています。とはいえ、日本においてすでに活動しているダンスアーカイヴは、慶應義塾大学アート・センターの土方巽アーカイヴと大野一雄舞踏研究所の大野一雄アーカイヴとに指を屈するばかりです。とりわけ、土方巽アーカイヴは日常的に公開している唯一のアーカイヴです。

昨年9月に、大野アーカイヴの溝端氏と土方アーカイヴの森下が、ピナ・バウシュアーカイヴの設立記念のイベントに招かれ、ドイツのブッパタールに出かけてきました。すでに、ピナ・バウシュ財団代表のゾロモン・バウシュは、ニューヨークと日本にアーカイヴ分館を設置する計画をもっていて、日本では大野アーカイヴと土方アーカイヴがその設立と運営を担うよう求められています。その可否はともかく、ブッパタールでもさかんにアーカイヴ間の連携が強調されました。その刺激を受けて、はたしてアーカイヴの国際連携は可能なのか、そもそも国際連携とはどういうことか、何のためにあるのか、といったことを話し合う機会として、このセッションを企画しました。

セッションでは、まず大野アーカイヴと土方アーカイヴの成立と現在が紹介されました。つづいて、副島氏によってドイツを中心としたヨーロッパのアーカイヴの戦前から戦後への歴史の解説が行われました。ドイツにはダンスアーカイヴについて厚みのある歴史があり、幾多の変遷を経ながら、アーカイヴ間の連携も認められます。これからの日本のダンスアーカイヴが学ぶべき事例や活動を教えられました。また、アーカイヴの先進性は、なによりダンス研究の厚みによることを教えられました。そのことで、慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴが研究アーカイヴとしてあるべきという理念を有することの意義をあらためて認識させられました。

専門的なテーマのセッションにも関わらず、多くの熱心なオーディエンスがあり、貴重な意見や質問が多く寄せられ、発表者との応答が交わされました。討議はまだまだ深められるべきで、今後さらにこのテーマでセッションが継起的に行われることを期待します。(文・森下)

(敬称略)

 

セッションの進め方 時間1時間30分~2時間

司会・進行 森下

舞踏アーカイヴと国際連携の実践 溝端

海外ダンスアーカイヴの実際 ゲスト・副島

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