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慶應義塾大学アート・センターのお知らせや、活動のレポートをお届けします


【催事報告】企業内アート・リソースを活かす実践講座 アーツ・マネジメント実習講座

◇ 企業内アート・リソースを活かす実践講座 アーツ・マネジメント実習講座

【日 時】2015年10月7日(水)

【場 所】慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6階G-SEC Lab、慶應義塾大学アート・センター

【H P】http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/am-leuture-art-resource/

 

アート・センターの事業では初めてとなる企業向けの実習講座である。  冒頭の商学部梅津光弘准教授による基調講演は、日本企業におけるCSRの導入と展開の流れを踏まえて、アートを通じたCSRの可能性について専門的な観点から考察する内容で、本講座の指針を示して頂いた。続く企業における美術品活用の先進事例には、三者が登壇した。小林弘長氏(富士ゼロックス株式会社 総務部 文書統括グループ)は、富士ゼロックス版画コレクションの社内での位置づけと明確な収集方針に基づく27年間の歩み、今後の展開についてご講演された。吉井有紀氏(公益財団法人損保ジャパン日本興亜美術財団 教育普及担当)には、新宿区と連携した小中学生を対象とする美術鑑賞教育支援事業について、CSR活動としての意義、学校との協力関係および美術館の受入れ体制等を詳細にご紹介頂いた。最後の中村総氏(なかむらそうクリニック 院長 東京都済生会中央病院 顧問)の講演は、院内における美術品展示の構想から実現にいたる過程を豊富な写真資料とともに紹介する内容で、故近藤幸夫氏との協力関係にも言及しながら展開された。三者三様の具体的かつ詳細な事例報告は、いずれも受講生から好評を博した。
続いて美術品展示の実際について、展示ディスプレイの専門家である有元利彦氏(HIGURE 17-15 cas contemporary art studio)が講演・展示実演を行った。実演では照明によって、いかに作品の見え方が異なってくるかを分かりやすく示して頂いた。
場所を南別館へ移動した後半は、アート・センターの収蔵庫の見学を通して、美術品の保存管理について学び、あわせてアート・スーペースにて開催中の文学部古文書室展を、とりわけ展示方法に注目しながら鑑賞した。本展示を担当した有元氏の解説とあわせて鑑賞することで、展示の工夫や見所についての理解を深めた。終了後の懇親会では和気藹々とした雰囲気の中、参加者同士が積極的に交流する様子が多く見られた。
先に述べたように、企業向けの講座はアート・センター初の試みであったが、梅津准教授の協力とアート・センターの実績が結びつき、理論と実践の両面から企業の美術品活用へのアプローチを拓く大学ならではの講座となった。内容の構想、広報、受講者への対応等、すべてが手探りで進行したが、熱心な受講生と意欲的な講演者並びに関係者の協力を得て、小規模ながら非常に有意義な機会となった。  (橋本)

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