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【展覧会報告】文学部古文書室展Ⅲ「幕末を記録する:二条家文書の世界」

◇ 文学部古文書室展Ⅲ「幕末を記録する:二条家文書の世界」

【会 期】2015年10月5日[月]– 10月23日[金]

【会 場】慶應義塾大学アート・スペース

【展覧会HP】

http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/komonjo/

 

先月アート・スペースにおいて、「文学部古文書室展Ⅲ 幕末を記録する:二条家文書の世界」展が開催されました。慶應義塾大学古文書室との共催展の第3回である今回は、前回までの展示とは異なり、野心的な展示が試みられました。
アート・スペースに入ると、通常とは異なる展示ケースが目に飛び込んできました。これは『御側日記』『雑日記』『御用申送日記』を縦に積み重ねたもので、重なった日記冊子類がまるで地層のように過ぎ去っていった時を視覚化してくれています。また現代と違ってこれらの日記類は平置きで重ねられて保管されていたようで、冊子のタイトル(日記なので年記)が背表紙ではなく地(罫下)に書かれているのが興味深く感じられました。
展示資料中、「三浦命助」に関する資料は、これまでの研究において不明となっていた彼の動向が記されていて、研究におけるミッシングリンクを埋める貴重な資料であると言えます。
今回の展覧会には全3点の京都を描いた絵地図が展示されました。それぞれ別の時代に制作された絵地図で、もちろんそれ自体として貴重な資料ですが、各地図を比較することにより、例えば朱雀大路が潰され、御所のすぐ隣にも雑多な建物が建設されていくなど、京都の街並みの変化をも読み取ることができます。
これらの地図の中でも、展示室の最奥に鎮座する巨大ケースの中に展示された「元禄京師大絵図」は、201.5×305.5cmと「大」の字にふさわしい威容を誇り、圧倒的な存在感でした。この地図には、明治34年(1901年)に京都帝国大学において展示されたという内容の銘記がありますが、おそらく完全に展開して展示されるのはそれ以来となり、非常に貴重な機会でありました。
このように、様々な貴重な資料だけでなく展示にも工夫をした今回の展覧会は好評をいただいたようで、同じく古文書室との共催による過去の展覧会に倍すると言っても過言ではないほどの動員数に達しました。多くの観者の方々に見ていただけたことを嬉しく思います。  (新倉)

 

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