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【展覧会報告】センチュリー文化財団寄託品展覧会「元和偃武400年 太平の美 ─ 書物に見る江戸前期の文化 ─ 」

◇ センチュリー文化財団寄託品展覧会「元和偃武400年 太平の美 ─ 書物に見る江戸前期の文化 ─ 」

【会 期】2015年11月4日(水)– 11月27日(金)
【H  P】http://blog.art-c.keio.ac.jp/report/2015/11/recording-bakumatu/

 

斯道文庫との共催による展覧会も本年度で5回目を数えることになりましたが、今回も貴重な資料を数多く展示することができました。
豊臣家が滅んだことによる「元和偃武」の実現から今年で400年となる節目の年として、武の時代から文の時代へと移り変わった世の中をみていただく機会として本展覧会を位置づけています。
図書館の第1会場では、大阪の陣の登場人物として有名な豊臣秀頼や片桐且元といった人物による書や、鐘銘事件として名高い方広寺の鐘を描いた書画も展示されました。また伝岩佐又兵衛や伝俵屋宗達などによる絵とともに置かれた踊尽草紙絵巻には全体にわたって踊り回る人々が描かれ、太平の世を謳歌する雰囲気をいきいきと伝えてくれています。
アート・センターの第2会場では書とその装丁に注目した展示が行われました。例えば三十六人歌合・中古三十六人歌合・新三十六人歌合では、花兎の丸文金蘭表紙に、料紙でも唐紙や金泥下絵、蠟箋など、高級装飾紙を用いた豪華本になっており、文字以外の視覚情報にも気を配った作りになっています。さらに遊女色紙手鑑は現代のサイン帳のように、遊郭の遊女たちに恋の古歌が書かれていて、一種のコレクターアイテムとも呼べるでしょう。
こうした展示品を前に、斯道文庫の佐々木教授によるギャラリートークも複数回催され、そのなかで日本人と同様に外国人留学生の方々も興味深げに説明に聞き入っている様子が印象的でした。  (文・新倉)

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