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慶應義塾大学アート・センターのお知らせや、活動のレポートをお届けします


【展覧会報告】アート・アーカイヴ資料展XIV 「鎌鼬美術館設立記念 KAMAITACHIとTASHIRO」

土方巽アーカイヴを有する慶應義塾大学アート・センターにて、土方巽の没後30年という節目にあたる本年に、この偉大な舞踏家にまつわる展示が開かれたことは至極当然と言えるでしょう。
土方巽を被写体に、写真家細江英公が今から50年前に制作した写真作品『鎌鼬』と、その撮影地である秋田県羽後町田代を本展の源泉とし、土方と田代の地が響きあってうまれた数日間の奇跡を振り返りました。
写真集『鎌鼬』に関連するチラシ、横尾忠則作のポスターなど、単に展示を補足するのみならずむしろ主役ともいえる充実した資料、額装された細江の写真、土方のあらゆる息吹をその紙幅の限りにおさめた、初公開となる細江の「鎌鼬」コンタクト帳。これらを一堂に展示できたことは、特筆に値する貴重な機会となりました。
撮影地である秋田県田代の現在は、秋田在住の桜庭文男による写真、藤原峰によるドローン映像により、昔とほぼ変わることのない農のすがたを残す田園風景をまさしく切り取った作品となり、展示室に色鮮やかに花を添えました。
また、これまでアート・センターでは例を見ない展示のひとつとして、茅葺き職人の本間恵介が組み上げた実物の稲架(はさ)と愛らしいいたちの剥製(いたち館長)の組み合わせは、まさに田代の自然を立ち現したかのようで、訪れた人々の新鮮なリアクションを引き出していました。(堀口)

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