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慶應義塾大学アート・センターのお知らせや、活動のレポートをお届けします


【展覧会報告】アート・アーカイヴ資料展XVI「影どもの住む部屋-瀧口修造の書斎」

【会期】2018年1月22日(月)- 3月16日(金)
【場所】慶應義塾大学アート・スペース

 約1ヶ月半に渡って開催してきた2017年度最後の展覧会、「影どもの住む部屋-瀧口修造の書斎」が終了しました。16回目となる今回のアート・アーカイヴ資料展では、所管の瀧口修造アーカイヴの中から資料を選出し、瀧口の「書斎」と書物『余白に書く』に焦点を当てた展示を行いました。
 100点もの瀧口の書斎写真と、複製印刷による『余白に書く』全ページ展開、そして『余白に書く』の初出資料群の羅列など、普段ファイリングされている写真群、書物やパンフレットというまとまった形の諸資料を、1枚物として見ることのできる形に開いた展示では、写された/書かれた資料の物量を示すとともに、並置することで見えてくるアーカイヴ資料の奥行きを示すことができたといえるでしょう。
 特に布置(レイアウト)の問題については、写真展示で瀧口が定期的に書斎のモノの配置を変えていたことを、また書物としてまとめられた『余白に書く』と初出資料の展示でレイアウトの相違を見せるにとどまらず、展示室内全体そして展覧会カタログやリストの中で、「レイアウトする」という問題に対する試みが幾重にも展開され、来場者は文字列、イメージ、時間軸といった様々な要素を縦横無尽に渡り歩くことで、注視する点や角度によって得うる異なる気づきや、従来とは違った瀧口像(の糸口)を捉えることができたのではないでしょうか。
 また展示物であり配布物でもあった、池田龍夫氏、磯崎新氏、巖谷國士氏、加納光於氏、中江嘉男・上野紀子両氏による瀧口修造書斎図面は、それぞれの描き手がかつて目にしたものとその記憶を通して現れた「瀧口の書斎」のビジョンであり、残された写真群とはまた異なった書斎像を我々に見せてくれました。
 来場者数は497名。会期中には3回のトーク・イヴェントも開催され、回を増すごとに多くの方にご来場いただけました。(長谷川)

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